高齢者介護のキーワードとしてよく挙げられるQOLは、ただ生きるのではなく、快適に生きることを目的としたワードです。
特に高齢者の場合、今までできていたことが加齢によりできなくなることから、QOLが低下しやすい傾向にあります。
そこで、このQOLを低下させないための取り組みが重要です。
介護を受けている高齢者の中には、介護士のお世話になることを申し訳なく思ってしまう人もいます。
しかし、できるだけ自分のことは自分でできるようになれば、そのような負い目を感じなくて済みます。
ですから、QOLの向上には、リハビリの実施が大きなカギになります。
また、QOLを向上させるその他の方法として、積極的に外に連れ出すことも挙げられます。
ずっと自宅や介護施設の中に閉じこもっていては、気持ちが滅入ってしまいます。
しかも、そうなると認知症を発症したり、ネガティブな感情に捕らわれたり、孤独感を感じてズルズルと悪い方向に心が傾いてしまいかねません。
そのため、一旦外の空気を吸ってもらい、気持ちをリフレッシュしてもらうことは、QOLの向上に効果があるのです。
高齢者の外出は、介護士や家族の付き添いが必要だったり、出かける場所の選定も重要ですが、お出かけレクなどで買物に出かけたり、公園を散歩したりすれば、徐々に気持ちが前向きになるでしょう。
1日や2日では簡単に結果が出ないかもしれませんんが、根気強く介護士がサポートすれば、高齢者の自立心も増し、QOLも高まると思います。